天は自ら助くる者を助く

自分の好きなものに正直に生きていたい。

考える力

私には人より大きく劣っているところがある。

何かを思考することや、想像力を働かせる力が圧倒的に弱いのである。

今、実務実習を行うために薬局に行かせてもらっているのだが、同時期に私ともう一人、他大学からの女子学生も一緒に実習している。

自分の考える力の無さは、学校生活(倫理の授業のグルディスとか)でも感じることはあったものの、複数人グループだと誰かが何とかしてくれるので、何となくやり過ごしてこの事実から目を背けてきた。

患者背景を元に、プロブレムリストを作成し、指導プランを立てる練習をしたのだが、そういうこれという明確な答えのない自由な発想を必要とするという問いかけに対して、私の脳みそは急に微動だにしなくなる。俗にいう、考えているフリだけの人、になってしまうのだ。考えたいのに、どうにも頭が動かない。思考停止状態である。

一方でもう一人の女子学生はどんどんアイデアを出していく。私の出来たことはほぼそのアイデアタブレット上にデータとして入力するのみである。

あくまでも事実として、この子の大学は偏差値だけで比較したら私の大学とは20くらい差のあるところだ。それでも思考力はこの子の方が遥かに上を言っている。薄々分かっていた事とはいえ、このような場面に直面すると愕然としてしまう。

また、うつっぽい状態にあるのも理由としてはあるのかもしれないが、頑張って周りの人と会話を続けることが今は困難だ。そもそもこのように思考力が並以下で話題に乏しいし、自分の話の切り出し方が変とかずれているように思われるような気がしてしまう。この子も普通に良い子だからもっといろんな話をして仲良くなりたいのに、怖く自分の殻にこもってしまって、て話が続かない。情けない。

就活やそのあとの働く未来を想像しているうちにこのままやり過ごすことは出来ないと思い始め、この問題に向き合おうという話に至ったのである。

大学に入るまでは勉強以外に頑張った経験が圧倒的に少ない。大学受験までの勉強は、形式通りに答えを導き出せば点数が伸びる問題が多く、分からない問題があったらすぐに解答を見て納得しての繰り返しのように思う。答えのない問題に思考することは面倒なことという認識で生きてきたツケが22年目にしてやってきたのである。かくいう形式に当てはめる問題も、大学に入ればレベルが上がり、付いていくのもやっとだったし、授業中に考える時間があっても友達任せで自分で考えることを放棄していた。(統計の授業や小テストなど)そりゃあ、バカにもされてる気がしてくるわけだ。

幼少期まで話をさかのぼると、私の母親は勉強以外の邪魔なものは排除するように何でも先回りして子供に苦労させまいと奔走する母親であったように感じる。結果として所謂高学歴は手に入れられそうなわけだが、人間らしい生活を営むための思考力は人並み以下だ。

思考をこのように目に見えるようにアウトプットすることで、少しでも改善できればという願いを込めて、今日は書いてみました。