天は自ら助くる者を助く

自分の好きなものに正直に生きていたい。

前を向いていたい

ひたすら同じことをぐるぐると悩んでいた時期を少し乗り越えて、思考が一歩前進してきた気がするので、自己満足でここに残しておく。

 

今、私はあまり家にいないようにしている。お風呂に入って、布団で寝るだけのために帰り、極力家に寄り付かないようにしている。お金もないので、夜ご飯があるときは遅めに帰って食べることもあるが、母親とは時間をずらすようにした。母と二人きりで食事をするのも息が詰まるからだ。大学生なら普通かもしれないが、意図的に予定もないのに家にいない、という行動に出たのは生まれて初めてかもしれない。

 

私の生きづらさが悪化して、抗うつ薬を処方されるに至るまでを冷静に時系列で考えてみたところ、発端は研究室に配属された今年の9月からのように思う。もちろんそれまでも焦燥感や無能感を感じることはあって時々どん底に落ちたように病んでしまうことはあったが、毎日の大学の講義とバイトの予定に忙殺されるうちに感情をどこかに押しやって何とか人並みの生活は出来ていた。というかしなければ生きていけないし、無理にでも普通にならないと世の中やっていけないと思った。

 

来たる、9月。研究室に配属され、新たな気持ちで頑張ろうというところだったが、思いがけないくらいに時間が有り余ってしまった。人生最後の自由に使えるであろう8月までの夏休みを終え、あまりの暇さに気持ちを入れ替えることが出来なかった。ドライ研究になり、パソコンと向き合いデータの整理や論文集めをするだけで味気なく、家でも出来てしまう。夏休みの時よりも目いっぱいにバイトを入れ、月に10万円近く稼ぎ、英会話の習い事も週に2コマで続行。行き帰りの電車でTOEICの勉強をして不安を紛らわせる。しかし、周りは学校で実験をこつこつとやっているのに、自分はこんなんでいいのだろうかという焦りが生まれてくる。もしかしたら、予定の入れすぎで少し疲れているのかもしれないと思い、12月はバイトを詰め込む生活をやめて、予定に空白を持たせてみる。それでもやっぱり暇も不安でもやもやする。(12月何してたっけ)そんな気持ちを抱えたまま年末年始を迎える。毎年、年末年始の空気感が嫌いだ。別に誰に強制されているわけでもないけど、1週間くらいずっと家族や親戚と一緒にいる。弟以外はみんな女の集まりだからというのもあるのかもしれないが、世の中の悪いニュースや気に食わないご近所付き合いの話などに焦点を当てて、愚痴や文句を言っていることが多く気が滅入る。小さい頃は大人の話だーと思ってあんまり気にしてなかったけど、不幸な話をすることが当たり前な空気は異様だと感じるようになった。そんな感じで、自分なりに予定を入れずに休んでいるつもりでも、気持ちはどんどん暗く重くなっていく。

 

年も明けるが、状況は一向に変わらず、とりあえず藁にも縋る思いで、1月下旬、1年前の同じ時期にお世話になったメンタルクリニックへ。初診から時間がたっていたので、再度初診扱いになり、問診票を記入した。2枚目はアンケート形式になっており、それをもとに重症度の点数がつけられ、先生と30分程度の面談をする。その時にはだいぶ重いうつ状態と言われた。そうは言っても、自分で思考は出来ているし、食欲もそこまで落ちているというわけではないから、自分の中では未だに重いというのは信じられないし、自分の甘えなのではと思う気持ちもまだある。とりあえず処方された漢方をちゃんと飲んで普通に生活していればいいと思った。

この時に行動認知療法の大野裕先生の本も薦められてアマゾンで速攻購入はしたものの、一通り文字の所を読んだだけで未だワークに手は付けられていない。そもそも、自己肯定感の低さと壊滅的な自信の無さを治さない限りは、この生きづらさと心のもやもやは解消されないと思っているけど、インナーチャイルドだのグリーフワークだの横文字のよく分からないセラピーを推奨しているサイトが多くて、どうにも腑に落ちないし、やってみようという気力も湧かない。自分でうつっぽくなっといてこんなことを言うのは矛盾しているかもしれないけれど、やっぱり外傷や検査値などではっきりと目に見えない病というのは、先生にそうといわれてもやっぱりどこかふわふわしていて、治療法も掴みどころがなく怪しいものが多いと感じてしまう。もちろんワークをやって効果を得た事例もあるのかもしれないが、どうしてもスピリチュアル的な要素を感じてしまって、自分がなかなかやってみようと思えないのが実際のところである。だから、シンプルに科学的根拠のある薬に頼るのが、私の中で無理なく出来る最善の治療だった。とは言っても、この漢方薬も1日3回というのもネックとなり、際立った効果は示さず、初診の2週間後の再受診の際にはジェイゾロフトというSSRI型の抗うつ薬に進化を遂げてしまうのだが。

 

②に続く